「大学の知を社会へ」というビジョンの元、産学連携型の人材育成に取り組む一般社団法人産学連携人材育成協会は、京都天橋立そばに位置する関西随一の四季型リゾート「株式会社にしがき/マリントピアリゾート」の協力を得て、日本の未来、地域の未来を担う大学生を対象に、同リゾートが新たにオープンする「プール付宿泊施設(名称未定)」のデザインコンテストを実施致しました。

マリントピアリゾートがこれまで展開してきた、既存の大型リゾートヴィラとは異なるコンパクトな形状の特長を活かした、学生ならではの柔軟な発想と遊び心を取り入れた作品の中から、審査を経て受賞者を決定しました。

◆マリントピアリゾートとは

日本三景「天橋立」エリアで、リゾートマンション10棟、リゾート会員権、旅館等の宿泊施設を運営。
1986年の開業以来、約1,500名のオーナーに愛される関西NO.1のリゾートです。

金賞

INDUSTRIAL SUNROOM




[作品コンセプト]
「広ければ過ごしやすいわけではない,値段が高いから良いものではない」
ありのままの二人で過ごせる客室を提案します。
さりげない贅沢が楽しみ、そんな30代の夫婦がターゲットです。コンパクトだから落ち着ける、ただし窮屈さは感じさせないように、部屋を分断する戸を取り払い、代わりにガラスや天井から垂れる照明・植物で緩やかに空間を仕切りました。ベッドからプールまで視線が抜ける開放感はプライベートプールの価値をより高めます。
つまり外部空間を部屋の中まで引き込むことが魅力を生むのです。
そこでサンルームのように太陽の光と観葉植物を空間に落とし込み外を感じさせ、全体をインダストリアルテイストでまとめることで非日常感を出しました。

[受賞者]
工学院大学大学院 塩見研究室所属 小川 直人様 (修士1年)

今回、当コンペにて金賞を受賞できたことを大変光栄に思います。
建物の形、間取りには手をつけないという難しい条件でしたので大味なアイディアを出すのではなく「面ではなく空間を捉えること」「ターゲットカスタマー目線で考えること」
この2つに焦点を置きデザインしました。コンパクトながら「落ち着き」と「開放感」の両方を提案できたと思います。
自分のデザインが反映された客室が実際に建つ、といった学生ではなかなか経験できない貴重な機会を私たちに与えてくださった関係者の皆様方に深く感謝申し上げます。
またご指導くださった塩見一郎教授、同研究室のメンバー、ありがとうございました。

[審査員コメント]

和をイメージする旅館(簡易宿所)の概念を打ちやぶり、無機質なコンクリートをモチーフにした工業的デザインを取り込んだ発想と、部屋の中にグリーンを配置することで人が快適に宿泊するという配慮も評価しました。


銀賞

そうそう庵



[作品コンセプト]
日本三景の一つとして知られる天橋立。豊かな自然に囲まれたこの地に、都会の喧騒を離れ、四季折々の景色を眺めながら心安らげる、『そうそう庵』という小さなリゾート施設を提供する。『そうそう庵』での、天橋立の壮大な自然と、親ある和の素材が調和した空間は、日常とはかけ離れたリゾートとは違い、非日常の中に日常を感じることの出来る空間である。風を感じながら自然の音に耳を傾け、心の静まる穏やかなひとときを過ごしてほしい。

[受賞者]
大阪工業大学大学院 建築デザイン研究室所属
粟野 瑞基様 (修士1年)
西岡 広登様 (修士1年)
服部 佑哉様 (修士1年)

この度は、このような賞をいただき心よりうれしく思います。
私たちが設計したものが実際に建つのは初めてなので、うれしくもありますが緊張しています。これからも、使っていただける人の為を思いながら、楽しい空間を設計していきたいと思います。

[審査員コメント]

建物の中には通り庭、部屋から外部デッキに続く畳、そして格子戸。古い町屋を彷彿とさせるデザインは、世界中から高い評価を得ている京都の良いところを抜き出している。外構、植栽を含めて、今後の展開が楽しみな作品です。


銀賞

織りなす灯


[作品コンセプト]
マリントピアリゾートが位置する宮津・天橋立は宮津祭りや宮津燈籠流しなど、歴史ある祭礼が数多く行われています。また日本三景のひとつであり、百人一首にも詠まれ、雪舟が描いたほどの日本の名勝として広く知られています。この地域の魅力である伝統と景観を読み解き、それらを光の操作で表現した内観デザインを提案致します。天橋立の伝統を景観を「灯」が織りなすこの空間は、優美な時を過ごす一室となるでしょう。

[受賞者]
京都府立大学 河西研究室所属
鍵井 太貴様 (4年)
太田 奨吾様 (修士2年)

この度は銀賞に選んでいただき、光栄に思います。
宮津・天橋立の魅力である歴史と景観を読み解き、その地域性を光の操作で表現した内観デザインを提案しました。
木を基調とした室内に、紋紙やルーバーを用いて光を効果的に演出し、趣のある落ち着いた空間を目指しています。私たちがデザインした一室が、宿泊される方々にとって特別な時間を過ごす空間になることを願っています。

[審査員コメント]

一見、多くの方から望まれるであろう木を使った作品と思いきや、壁の一部に紋紙を取り入れるという斬新な発想、その小さい穴から注がれる光の優しさの表現で、着物の本場、機業をイメージしたところを評価しました。

銀賞

DRAPE



[作品コンセプト]
「柔らかな変化のある空間」
歴史ある丹後の文化と豊かな自然がある中で立ち現れる空間は誰の記憶にも残り続ける非日常な体験を生み出す。丹後ちりめんが織りなす色とりどりの鮮やかな「柔らかな空間」と限られた空間だからこそできる「変化のある空間」を提案する。

[受賞者]
神戸大学大学院 遠藤秀平研究室所属
楠 満葉様  (修士1年)
松田 星斗様 (修士1年)
山本 修大様 (修士1年)
小林 諒様  (修士1年)
李 未萌様  (修士1年)
王 敬妍様  (修士1年)

今回はマリントピアリゾート内観デザインコンテストにおいて銀賞に選んでいただきありがとうございました。考えた案が実現化されるというのは、私たち学生にはとても貴重な体験でそのような場を提供して下さったことに大変感謝しております。
今回の案は丹後ちりめんを使用し、地域性や可変性による非日常の空間をつくることを目標としました。今後実現化するにあたって調整を加えながら宿泊した方の記憶に残るような空間を作っていきたいと考えています。

[審査員コメント]

建物のイメージを着物=ちりめんでまとめるという、非常に難解な投げかけに対して、企業側としてのチャレンジ精神に火がついた作品。現在、関係企業とのコラボで、丹後ちりめんの新しい潮流を模索しながら取り組んでみたいと思います。

リゾート施設の工期変更に伴い、受賞者には既に個別連絡し、6月24日(土)に授賞式を実施いたしました。

マリントピアリゾート内観デザインコンテスト 表彰式

お気軽にお問い合わせください。06-6147-5481受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

メールでのお問い合わせはこちら